「壮大なゲームをしよう。 」
そう言うと、彼は静かに微笑みました。
──壮大なゲームって?
「本当の自分を忘れ、制限の中で生きる人間ゲームさ。」
「本来の僕たちは完全な存在だよ。」
「でも、ゲームの中で葛藤し、感情を思いっきり味わう。」
「やがて僕たちは再会し、僕が君の本当の名前を発したら、君は目を醒ますんだ。」
「古いゲームを遊び尽くしたら、創造的なゲームが始まるよ。」
「再会した僕たちは、アカシャに宿る無限の記憶を取り戻し、多次元的にも人間的にも本質から生まれ変わる。」
「そして、本当の僕たちを生きていくんだ、この自由意志の惑星、地球でね。」
──そうね、子供の頃、そんな遊びをしていたわね。
「僕たちはひとつの魂だよ。君も僕もみんなも、すべてがひとつなんだ。」
「僕は、君が僕を愛しているということを知っているよ。」
「だからこそ、君は僕のために人間として演じてくれたんだよね。」
「壮大なスピリット、ありがとう。」
「でも、未来の地球で体験する新しいゲームでは、古い周波数はもう必要ないから、君にはあるがままの君でいてほしい。」
「それが、僕の愛。」
「君と一緒に見た人間ゲームは本当に素敵だった。」
「僕と君が共同創造したすべての物語も最高によかった。」
「僕は君に心から感謝している。」
「すべてのお伽噺の中に神がいた。」
「だって、僕たち自身が神なのだから!」
──ええ、そのとおりよ。私は神の愛として、あなたを愛したの。あなたの内に神を見ていたわ。
「もう一度、会えるって約束してくれるかな?」
「いつかまた、遠い未来の地球で、生まれ変わって会えると。」
──もちろんよ。またあなたと出会うわ。
「僕は君を見つけるよ。そして、君を抱きしめる。」
「だから、何も怖くない。これから起こることも、未来を変えていくことも。」
──ごっこ遊びのつもりだったのに、それが現実になってしまうなんてね。
「レムリアはもう変わってしまった。」
──星が落ちてきて、大地が揺れて、海が迫ってきた。これは私たちのせい?
「いいや。宇宙のサイクルだよ。」
「ほかのみんなは、再結集しないと決めて、別の大陸や島々に散り散りバラバラに去っていった。」
「いつかの未来でまた会える、その時まで。」
──美しかった神殿が、人々の意識の崩壊とともに消えていくのを見たわ。
「もうすぐここも沈むだろう。」
「やがて、僕が僕だった記憶がなくなっていく。」
「僕は海と一体となって、水になり、魚になって、イルカの記憶に入るだろう。」
「そして、また生まれ変わる。」
「君も、君だったことを忘れて、真っ白になる。」
「星に還るよ。蒼い星に。」
──次に私たちが生まれ来る時は、ずっと先になるのかしら?
「銀河のリズムと太陽系のリズムで、それがいつなのか、わかるよ。」
「その時、もう一度、僕も君も再会できる。」
「出会っても、その時が来るまで、忘れているかもしれない。」
「でも、その時が来たら、僕は思い出すよ。君が大切なもう一つの魂だってことに。」
「僕から君を見つけて、君の名前を呼ぶことにするよ。」
──ああ、海がどんどん押し寄せてくるわ。
「手をつなごう。僕は君を離さない。ずっと最後まで一緒だから。」
──みんなは無事かしら。
「僕たちはここでこの島を見送ることに決めた。それが僕たちの最後の仕事だから。」
「君にはありがとうを何度言っても言葉が尽きないよ。」
「僕と一緒にいてくれて、ありがとう。」
──私の方こそ、ありがとう。
「ありがとう。」
──海が、もうそこまで来ているわ。
「いいね?これが終わったら、僕たちは深く眠ってしまうことになる。」
「次に地球に来た時は、眠りのゲームの中に入ることになるんだ。」
「でも、そこから目を醒ましていく壮大なゲームが始まる。」
「心配しないで。」
「何度でも、生まれ変わってでも、もう一度、必ず君を見つけるよ。」
「君は僕の大切な魂の人だから。」
──あなたの内なる神に感謝するわ。
「そら、もう足元まで海がやって来た。」
──手を離さないで。愛しているわ。
「愛しているよ。」
「祈ろう、この地球の未来に向かって。」
・・・そして。
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