・・・遠い未来のお話です。
科学が進歩した、未来の地球人類。
未来の人々は、肉体を脱ぎ去ることなく、本当に在りたい自分に生まれ変わることができるようになっています。
好奇心旺盛な未来の人々は、やがて宇宙の旅へ出掛けるようになるでしょう。
宇宙の旅というと、金属で作られた宇宙船に乗って旅するイメージがありますが、この未来の宇宙旅行は少し違います。
たとえば、宇宙船を使うと、何万光年、何億光年、何兆光年も掛かってしまうような、気の遠くなるような遠出の宇宙旅行になってしまいます。
けれども、この未来の人類は宇宙の移動に時間を掛けません。
未来の人類は、遠くの星にも瞬時に行けるようになります。
量子的な意識の自己として。
量子的な意識の自己は、時間と空間を超えます。
地球で生きている自分のDNAの情報を、多次元的で量子的な状態に変換し、遙か彼方の生命が清掃可能な惑星へと転送するのです。
ご存知のように、宇宙は、私たち地球人が考えている以上に広大です。
地球のように生命体が生息できる惑星は、宇宙には無数に存在します。
地球だけが生命体の生息できる惑星ではありません。
宇宙には、地球よりも遙かに進化した生命体がいます。
そして、今、まさに進化の途中にいる星々もあります。
将来的に、進化した未来の人類は、量子的な時空を越えた宇宙の旅に出て、新しい星に自分のDNAの情報を転送することができるでしょう。
そして、転送先の惑星に存在しているいくつかの元素を使って、人間らしい姿として再生するでしょう。
地球の人類は、基本的な23種類の元素で構成されています。
その他、身体の中に存在してもよい元素もあるので、合計30〜40種類の元素が整えば、生命体として存在できます。
その星の元素を使って、生命体を再生させるのです。
もちろん、酸素や水、植物などの自然環境も、情報を量子的に転送することで、地球にあるものと近い状態を創り出せるようになるでしょう。
・・・もしも、その新しい惑星に、既にあるレベルで進化の過程にある生命体がいたとしたら。
たとえば、その惑星に地球の霊長類や類人猿のような生命体がいた場合、未来の地球人たちは、それらに対して思いやりを持って尊重します。
そして、その惑星の知的生命体のDNAに、未来の地球の人類のDNAを転送し、ハイブリッドします。
そうすることで、自由意志の叡智を、その星の生命体に分け与えます。
生命現象の進化のプロセスが上手く進むよう、未来人たちは愛と思いやりを持って行います。
そして、その星の動物は、何世代、何十世代、何百、何千もの世代を経て、高度に進化します。
その動物は、ほかの動物たちと異なり、高度な知性を持ち初めます。
次第にコミュニケーション能力を発達させて、人間のようになります。
彼らは新たな人間として、独自の文明、文化を築きます。
この人間たちもまた、かつての地球の人類が辿ってきた道のように、争いや闘いの歴史をたくさん体験するかもしれません。
しかし、この進化した新しい人間たちは、そう時間を掛けずとも、憎しみや怒りよりも愛を、恐れではなく祈ることを望むようになります。
進化した新しい人間たちは、争いばかりしていては、結果的に自分たちも惑星もやがて滅んでしまうだろうということを悟ります。
そして、彼らは平和と調和を自由意志で、何をやるべきか、どうしたいのか、未来を選択し始めます。
進化した新しい人間たちは、地上での争いを完全に放棄し、慈愛の道を歩みます。
ある日、その惑星で進化を遂げた人々は、ふと、気づきます。
「自分はどこから来たのか・・・」
彼らは宇宙の夜空に懐かしさを感じます。
「もしかしたら、僕たちは、宇宙のどこかの星から来たのではないだろうか・・・」
進化した人間たちは、高度なテクノロジーと多次元的な意識の物理科学を発達させていました。
彼らは、慈愛に満ちた博愛の精神で、宇宙に繰り出します。
そして、彼らもまた、ほかの惑星の生命体に、自分たちの自由意志の種を与えようと試みます。
愛をもって、宇宙のほかの生命体たちに、多次元的な自分たちの多次元的なDNAの情報を分け与えます。
そして、彼らのDNAを受け継いだもう一つの新しいその星では、新たな生命が誕生します。
そして、その新たな生命体もまた、高度な知性を持ち、自由意志による新たな進化を遂げていきます。
...
もちろんこれは、空想の物語です。
しかし、遙かなる意識がもたらしてくれた、未来の可能性の物語です。
そして、遠い記憶からやって来た、もう一つの誕生の物語でもあるのです。
私たちは、宇宙が自己を知るための旅路です。
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SHIHOLI
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